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物語の記号

物語の記号◆ステリウム魔術師(ロティシア)◆  大きな窓にかけられた、フリルがたっぷりとついたカーテンが開かれる。日が広い室内に差し込んで、やはりフリルとレース、可愛らしいピンク色で飾られた天蓋付きベッドを照らした。 何人ものメイドが室内に…

イアニスの日常

イアニスの日常◆ステリウム魔術師(イアニス)◆ 「確かにこれは部屋の快適性を上げるだろうが、熱ではなく火というのは危険ではないかね。万が一を考えるべきでは――」「これ以上の冷気というと、現状の素材では抑えきれない。物を凍らせておくには少なく…

ヴラシスの”日常”

ヴラシスの”日常”◆ステリウム魔術師(ヴラシス)◆  ――事が終わった後、元居た世界へは戻らず、ヴラシスとイアニスの二人兄弟は丁度良いと感じた世界で町を転々としていた。 一度戦場で息絶えたヴラシスは、当時自身を見守っていた紫水晶のピアスから…

とある”災厄”の興り

とある”災厄”の興り◆ステリウム愚者(夕映)◆  見上げれば、いつだってそこには温かな命の光があった。 見上げれば、腹の立つ程に眩い光があった。 暗く昏く淀んだ闇の底、形を持たないそれはいつの間にか意識を持ち、自我を持ち、自己を認識し、そう…

”こころ”の確認作業

note宿【歌う子猫廓-灯銀の翼】レイワーズ×スヴェンの話時系列 ◆塩の降る村/MNS様◆ その後BLパーツとパーツのつなぎ目に、少しばかり砂が入った感覚を残した身体に、スヴェンは少しだけ眉を寄せた。皮膚のそれを合わせている個所、軽く動かす…

白き焔と出会いの話

宿へと戻る道中、ルーツィエはくすんだ空色の髪を揺らして振り向いた。ざわざわと人の声が重なる大通り、しかしその視線の先には何もいない。「…………」いつもの無愛想な、少し不機嫌にも見える表情のまま、踵を返して歩いていた道を進んでいく。どこか肌を…